
手関節腱鞘炎・テニス肘・アキレス腱炎・外反母趾などに有効な動注治療を行っています。
ご希望の方はお気軽にお問い合わせ下さい。
もやもや血管とは?

慢性的な痛みが続く部位には、異常な毛細血管(新生血管)=「もやもや血管」が発生することがあります。これは炎症や組織のダメージにより、本来ないはずの場所に血管が過剰に増える現象です。画像検査で霧がかかったように見えることから「もやもや血管」と呼ばれます。
なぜ痛みが出るの?
もやもや血管は、痛みを感じる神経(知覚神経)を巻き込むように増殖します。このため、炎症そのものが治まっても、神経が過敏化し痛みだけが続くという慢性痛の原因になります。
動注治療とは
動注治療は、もやもや血管に直接薬剤を注入して詰めてしまう(塞栓)治療法です。薬剤は正常な血管へも注入されますが、血管走行が直線的であることや流速が速い為、一時的に詰まっても速やかに血流が再開します。一方もやもや血管は、正常な血管と比べて細く曲がりくねっているため、薬剤が留まりやすいといった特徴があります。
動注治療は痛みの神経を栄養しているもやもや血管を詰めてしまうことで、痛みの神経の活動を減らし、患部の痛みを和らげてくれます。
使用する薬剤はイミペネム・シラスタチンという抗生物質を使用します。過去に同薬剤のアレルギーがある方は治療対象外となります。

動注治療が有効な疾患
当院では以下のような症状に対して、動注治療を行っています。
以下の疾患以外でもご相談に応じます。
- 手の疾患:ヘバーデン結節・母指CM関節症・手関節腱鞘炎など
- 肘の疾患:テニス肘・ゴルフ肘など
- 膝の疾患:ジャンパー膝・変形性膝関節症など
- 足の疾患:足底腱膜炎・アキレス腱炎・外反母趾など
治療の流れ
動注治療の治療効果は、およそ3〜4週間後に最も現れます。一度の治療で不十分な場合、4週間以降に2回目、3回目の治療をお勧めいたします。
STEP1. 診察・画像検査
まずは外来を受診していただき、診察と検査(レントゲン、エコー、MRIなど)を行い、治療の適応を判断いたします。治療の適応があれば予約をお取りいたします。動注治療は自由診療のため、治療は原則後日に行います。
STEP2. 治療当日
- 細い注射針を用いて、対象となる動脈から超音波ガイド下に薬剤を注入します。
- 薬剤注入後、患部に痛みや痺れが現れるため、注射後の状態を観察し、問題なければ終了となります。
治療効果について
動注治療の治療効果は、およそ3〜4週間後に最も現れます。一度の治療で不十分な場合、4週間以降に2回目、3回目の治療をお勧めいたします。
副作用について
- 注入部の腫れ・違和感(数日)
- 注射部位の一時的な痺れとピリピリした痛み(数分〜数十分)
- 内出血斑(2〜3週間で消失)
- 薬剤アレルギー
治療費(税込・自由診療)
手
片側1回 | 27,500円 |
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両側1回 | 38,500円 |
肘・膝・足
片側1回 | 33,000円 |
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両側1回 | 44,000円 |
ご注意
保険適用外(自由診療)となります。動注治療を行った同日に、保険診療(検査・処方箋の発行など)は実施できません。
この治療はオクノクリニックの奥野先生によって2014年に開発されたものです。
当院はオクノクリニックとライセンス契約を結び動注治療を行なっております。