
当院では拡散型体外衝撃波治療を採用しており保険診療の範囲内で行っています。
物理療法のひとつとして体外衝撃波治療器(ショックマスター)を用います。
これは腎結石を破砕するために用いられていた体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を整形外科領域に応用したものです。患部に圧縮された空気の衝撃波を与えることで、患部の修復を促進し疼痛が緩和されるようになります。
世界65カ国で使用されメジャーリーグで活躍している大谷翔平選手をはじめ、多くのスポーツ選手も取り入れている体外衝撃波治療(ショックマスター)は、全身の筋・腱の炎症などによる慢性的な痛みに悩んでいる患者様に有用な効果が得られる治療機器です。
以下の外部サイトから大谷翔平選手が体外衝撃波治療をされた際の感想などもお読みいただけます。
※治療後の効果や感想は個人差がございます。
体外衝撃波治療とは?

衝撃波とは、音速を超えて伝わる圧力波のことです。
衝撃波を皮膚の上から幹部に照射する方法で、増え過ぎた痛みを感じとる神経を変性させたり、新生血管の再生を促すことで組織を修復し、慢性的な痛みを軽減する治療です。
体外衝撃波装置内に水を蓄えており、水の中で衝撃波を発生させ体内に照射します。
その際、水分を多く含む筋肉と脂肪は通過し、硬い腱付着部、腱の変性部分、骨に当たると、衝撃波が屈折・反射しエネルギーが放出されるため、体内深くにある患部のみピンポイントに当てることが可能になる治療法です。体外衝撃波治療は60~80%程度の有効性が証明されています。
この体外衝撃波治療法ですが、元々は腎臓結石や尿管結石など体内にできた結石に照射することで、切開などの外科的手術をおこなわずに結石を破砕できる治療方法として主に利用されてきた歴史があります。
整形外科領域では最近、低出力の衝撃波として利用することで、足底腱膜炎・テニス肘・ゴルフ肘など多くの疼痛性疾患の除痛を目的とした治療に応用され始めました。
体外衝撃波治療の適応について
慢性的な腱障害(腱付着部炎・腱炎) | 骨修復機能異常(骨折・軟骨損傷) |
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その他、国内・国外の学会・研究会などでは、小児骨端症(オスグッド病、シーバー病など)、有痛性外脛骨、二分膝蓋骨などにも有効であると報告されています。
副作用やリスクについて
施術後に以下の症状が起こる可能性があります。治療期間中、強い痛みが続く場合はスタッフまでお知らせください。
いずれも数時間~数日で軽快します。
- 痛みと腫れ
- 発赤
- 内出血
- 湿疹
- 治療中 及び 治療後の痛み
- 感覚異常などの神経障害